栃木ゆかりの版画家 齋藤 千明 展
会 期：平成30年7月7日（土）～9月17日（月・祝）
会 場：鹿沼市立川上澄生美術館 1階展示ホール
開館時間：午前9時～午後5時（入館は午後4時30分まで）
休 館 日：月曜日（ただし7/16、9/17は開館）、7月17日（火）
入 館 料：無料
会期中のイベント
【作家のギャラリー・トーク】
日時：8月26日（日）午後2時～2時30分
会場：1階展示ホール ※申込不要
詳細は美術館のHPを御覧ください
鹿沼市立川上澄生美術館
展示のテーマ 「版表現と身体性」
私の作品は、日本の伝統的な水性木版画の技法で制作されています。
版に伝わる圧力や凹凸を直接感じながら優しく撫でるように紙に押し当てたり、力をこめて摺り取ったり、関わり方の違いにより同じ1枚の版木でも様々な良さや美しさが表れるところにバレンを用いて摺る面白さがあります。
「版表現」というと少し難しく感じると思いますが、例えば砂場で手足をついて遊ぶ、釣った魚に墨を塗り魚拓をとるといったような事も「版表現」のひとつです。砂の触感を手で感じたり、魚の細部の表情をうつし取る事は、目で見る「視覚」以外にも「触覚」が働きます。
この個展では近作の中から「版表現と身体性」について考え、制作された3つのシリーズを展示致します。新作の「版木」を用いたインスタレーション作品「青(せい)黛(たい)の泡沫(うたかた)」は、鑑賞者が直接版木に触れ、彫刻等で彫られた痕跡を「目」と「手」を連動させ身体全体を使って鑑賞する試みです。体感して頂ければと思います。（齋藤千明）
会場画像
